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TENT の青木さんの YouTube が面白かったので、青木さんの著書である「アイデアとかデザインとか」を読んだ。
デザイナーとしての心構えやプロダクト開発におけるポイント、登壇した講演会の内容、プロダクトの開発秘話が書かれている。
プロダクトの開発秘話では、どんな目的があってこのプロジェクトが始まったのか、その目的のためにどんな手段やアイデアを思いついたのか、思いついたものを試作してからの苦労までが綴られている。
プロダクト開発におけるポイントでは、普段青木さんが開発する上での心掛けていることなどが述べられている。
印象に残ったことを書いていく。
アイデアの出し方のポイントとして、「真っ白な紙には最初に 😊 を書く」という方法が紹介されている。 これは、「真っ白な紙に何かを書き出すことに躊躇するため、ご機嫌な何かが書いてあることで、書きやすくなる」というものである。 自分の感覚でも真っ白なノートでは「自分 VS ノート」のように敵に見え、最初に書き込むものに対して悩んでしまう。 メモのように殴り書きで書き込まれた何かが書かれた紙は、自分の考えを補助してくれる仲間のように見える。 それ以降、アイデア出しではとりあえず 😊 を書いてから考え始めるようにした。
といった内容が書かれていた。
心当たりしかなかった。友人ととあるブランドを作っているが最初に名前とロゴを決めていた。確かに、ブランドが「ふわふわまるまる」だったらエッジの聞いた白黒のプロダクトを作りたくても作れなくなってしまうし、 ブランドやコンセプトが先行することで、プロダクトが果たしたい目的を阻害ことにもなってしまと感じた。 身軽な状態でプロダクトを開発して、目的のために集中して、それからロゴを決めるようにしようと思った。
「ブランドの立ち上げ成功して、継続できるようになると「ウチらしくないからやめよう」といった別の重みが出てきて身動きが取れなくなってくる」という問題に対して
といったことが書かれていた。 Web アプリケーション開発でも同じようなことがありがちなので気をつけたいと思った。ウチらしさという問答せず価値を素早く届けるために、用語集やデザインシステムは偉大なものだと改めて思った。
自分のこと注意されてるのかと思ってしまうくらい共感したり、刺さる内容が多かった。 開発秘話では製品の加工に苦労して、7 年かかった話などがあり、洗練されたプロダクトに隠された裏側の泥臭さが書かれていた。
自分が一日で読み終えることができたので読みやすいと思う。
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