マシン・ラブ
森美術館で開催中のマシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アートをみてきた。
この展覧会では、ゲームエンジン、AI、仮想現実などの技術を活用した、様々な作品が展示されていた。
アートといえば、大きなキャンバスや精巧な彫刻といった、日常ではあまり馴染みがないものを想像する。しかし、この展示にはゲームエンジン、AI、仮想現実などの、自分にとっては日頃から使う技術が使われていた。アーティストの考えや思い、意図が技術によって昇華され、アートとして成立していた。
印象に残った展示を2つ紹介する。
最後のゲーム
チェッカーを行うゲーム。ただ、プレイ中に空爆の振動で、チェッカーの駒がずれる、電気が消える、窓が割れるなどのイベントが起きる。
どうにもならない現実を受け入れることしかできない状況に閉塞感と悲しさを感じた。
帝国の計算
技術の変遷と政治、刑務所、教育、国境など権力の変遷が一緒に並んでいる年表。
技術の部分だけでも面白いが、技術が与えた社会への影響といった普段あまり意識しないような観点で考えるながら見るできる。